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新世紀世代の新たなヒロイン、山下美夢有の才能を開花させた「秘密兵器」 (3ページ目)

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Kyodo News

「私は、50ヤードの距離がスピンのコントロールがしにくく、100ヤードの距離のほうが得意なんです。今日は、あえて100ヤード残したショットがものすごく合っていた。グリーン周りも、以前は苦手意識があったけど、(中嶋常幸プロとの)合宿から練習してきて、パーオンを逃してもしっかりパーを取ることができるようになってきた。その成果だと思います」

 山下は、笹生や西郷真央と同じ新世紀世代のひとり。とりわけ、すでにツアー2勝を挙げ、海外ツアーへの挑戦も視野に入れる笹生からは刺激を受けてきた。5アンダーで首位スタートとなった初日のラウンド後、同い年のライバルについて山下はこう語っていた。

「笹生さんは飛距離があって、魅せるゴルフができる選手。私は、飛距離は飛ばないほうではないですけど、ボギーを打たずに着実にパー5でスコアを作っていくゴルフかなと思います」

 女子ツアーを席巻している、渋野日向子や小祝さくらなど1998年度生まれの黄金世代に、古江彩佳ら2000年度生まれのミレニアム世代――。それに続く2001年度生まれの新世紀世代に、また新たな才能が加わった。

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