渋野日向子がアメリカの芝に泣かされた。「1mのパットでも緊張した」 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko

 3日目は、3バーディー、1ボギーの「69」。通算4アンダーとして、34位タイまで順位を上げた。3パットのない一日をすごして、少なからずリベンジを果たした。

「3パットがなかった? あっ、確かに。なかったですね。(スコアカードにも)『3』って書いてないわ(笑)。とりあえず、3パットなしで回れたのはすごくよかったです。

 私のラインの読みが合っていないことがわかって、(今日は)ほぼほぼキャディーさんの(読んだ)ラインで打っていた。私は、それを信じて打つだけだ、と。やっぱり、昨日までは迷いがあったので。おかげで、今日は微妙なパットが入ってくれて。1個入ると、その後も気持ちの面で信じて打てたっていうのがあると思います」

 最終日、再びパットで苦しんだものの、1イーグル、3バーディー、3ボギーの「69」。終盤になって好ショットを連発し、2つスコアを伸ばして終えた渋野は笑顔でホールアウトした。

「残り3ホールまでは病んでいましたけど、16番から3ホール連続でピンに絡むショットを打てた。(最終的に)初日の9ホールでマークした5アンダーをやっと超えられて、本当によかった。

 出だし(の1番)で上りのラインをあんなにショートして(約1m)、『今日も打てないのかな』って思っていたら、3番ではあんなにオーバーして(約3m)、『もう逆だよ!』って(苦笑)。もう(パッティングが)病んでいたので、そこからの切り替えがなかなか......。自信がなくて、どんな距離でも『怖い』っていう感覚があって。最後のイーグルパットも1mぐらいでしたけど、緊張した」

 8月のスコットランド女子オープン以降、厳しい戦いが続いている。しかし、そのすべてがいい経験になっていることは間違いない。渋野自身、「(海外で)5試合やってみて、日本を出発した時の自分とは、(今の自分は)違う気持ちででてきている」と語る。

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