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「日本が大好き」今年最初の
メジャーを制したコリン・モリカワとは? (2ページ目)

  • 武川玲子●文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

 身長175cm、体重73kg。世界の舞台で戦うには、決して恵まれた体格とは言えない。そのため、平均飛距離は297.3ヤードでツアー97位(2019-2020シーズン。以下同)だ。

 しかしながら、グリーンを狙うショットの精度がピカイチ。その貢献度を示すツアーデーターのショットゲインドは、+0.884。ツアー2位を誇る。その正確なショットを武器にして、並み居るパワーヒッターたちとも互角に戦い、メジャータイトルまで手にした。

 日系アメリカ人の父と中国人の母を持つC・モリカワ。ゴルフを本格的に始めたのは、6歳の頃だった。自宅近くのゴルフコースには練習場がなく、「いつもコースに出て、球を打っていた」という。

「おかげで、グリーン周りのショットがものすごく身についた」と、C・モリカワ。幼い頃から培ってきたものが、プロとなった今、大きな武器となっている。

 大学は、サンフランシスコの名門、カリフォルニア大バークレー校に入学。経営学を専攻し、勉学に励んだ。同時に、ゴルフでは在学中、オールアメリカンのファーストチームに3度も入っている。世界アマチュアランキングでも1位に輝き、文武両道を地でいく男だった。

 そして昨年6月、大学を卒業すると、すぐにプロ転向。プロデビューわずか6試合目にして、ツアー初勝利を決めた。その後、日本で開催されたZOZO CHAMPIONSHIPに参戦し来日を果たす。

「日本でプレーすることは、とても特別なことだった。父も、祖父母も、日本では暮らしていないけど、ここは自分の国だと感じた」

 そう言ってほほ笑むC・モリカワは、全米プロ最終日の前夜にはガールフレンドと日本食を食べて、勝負に挑んだことも明かしている。

「昨晩はうどんを食べた。ボクは本当に日本食が大好きなんだ。日本食は世界一のフードだと思っているよ」

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