2019.12.18

イ・ボミを復調に導いた出会い。
「ゴルフ場に行くのが楽しくなった」

  • 金明昱●取材・文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

 シーズン終盤、イ・ボミからは笑みがあふれていた。以前から交際していた韓国の俳優イ・ワン氏との結婚式を控えていることもあって、その笑顔はいつになく柔和な感じがした。

「結婚生活がどうなるのかは、初めてのことなので、あまり明確には想像できませんが、これまで以上に楽しく過ごしていきたいと思っています」

 そう語ったイ・ボミに、結婚相手にしてあげられることは何か? とあらためて尋ねると、少し考えてこう言った。

「いつも笑わせてあげられることです(笑)。私、笑わせてあげるのが得意なんですよ!」

 ファンを大切にし、人当たりがよく、誰に対しても分け隔てなく接するイ・ボミ。イ・ワン氏も、彼女のそういうところに惚れたのかもしれない。

 イ・ボミがこうして結婚話を楽しくできるのも、すべては今シーズンの成績によるところが大きい。

 なにしろ、2018年シーズンは不調に陥って、賞金ランキング83位と急降下。2011年に日本ツアー本格参戦を果たして以来、初めて賞金シードを得られなかった。2016年に賞金女王となって付与された3年シードのおかげで、今季もツアーにフル参戦できたが、もし復調が叶わなかったら、来季のシードを失う――つまり、崖っぷちの状態で、今季を迎えていたわけだ。

 そうして、最終的に賞金ランキング21位となり、来季のシード権を得ることができた。彼女にとって、それは何より大きく、トレードマークの笑顔を取り戻す最大の要因となった。

今季、復調気配を見せたイ・ボミ。完全復活も近い 崖っぷちのシーズン前、2年連続で賞金女王に輝いた時の専属トレーナーを再びチームに招き入れ、オフはトレーニングを徹底して行なった。そのうえで、悩んでいたショットの精度を高めるため、スイングを見直して、何度も、何度も打ち込んだ。

 それでも、決して自信を持ってシーズンを迎えたわけではない。復調できるのかどうか、それは序盤戦の成績次第だった。

 迎えた開幕戦のダイキンオーキッドレディスは、34位タイで終えた。その後の試合でも、30位~50位前後の成績にとどまり、6月のアース・モンダミンカップまでに13試合に出場し、予選落ちが5回もあった。

 そんな序盤戦を、イ・ボミが振り返る。