【木村和久連載】ゴルフ界にも欲しい
「ランディ・ジョンソン先生」 (4ページ目)
あぁ~、ここにランディ・ジョンソンのような、天才レッスンプロがいたらなって思いますね。素晴らしいひと言をいただいて、その瞬間、ハンデ15の自分がシングルプレーヤーになれるんじゃないか......そんな気がしてなりません。
というわけで、日本の練習場レベルでは、対処型のレッスンを受けたとしても、なかなか的を射た回答を得ることは難しいんですね。
しかも、ほんの些細なことでもいいから、褒めてくれればいいのに、そんな対処もしてくれません。明らかに「このお客さん、下手で悩んでいるんだなぁ~」って目線でしたから。
その点、ランディ・ジョンソンは褒め上手です。全員は褒めませんが、そこそこできていると、「バランスがいいねぇ~。このまま成長したら、楽しみだよ」と言って、褒めてくれるのです。
とまあ、レッスンの難しさや素晴らしさをつらつらと記してきましたが、現状ではどうなっているのでしょうか。
ゴルフ雑誌での売りは、いまだレッスン企画が根強いです。有名ツアープロやレッスンプロ、そしてトップアマの練習法など、その企画も多彩です。そこには女子選手も加わっていますから、華やかさもあって、見応えも十分です。
けど、それが読者の結果に反映されるかというと、甚だ疑問です。
というのも、1回読んで、すべてを理解して実践できたら、次回からゴルフ雑誌は買わなくなりますからね。なかなか覚えられないから、次回も買って読むという、定期購読的な商売をゴルフ雑誌はしているのです。
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