PGAレギュラーツアー最終戦。125位を巡る悲劇が今年もあった (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 残念ながらシードを失うことになった主な選手には、グレーム・マクドウェル(北アイルランド)がいた。前週までのポイントレースは143位。ウィンダム選手権では「トップ10以内が必要」とされていたが、結果は57位タイと振るわず、ポイントレース144位で来季はシード外となってしまった。

 とはいえ、2010年の全米オープン覇者は大会前から落ち着いていた。

「PGAツアーの出場権を取れれば素晴らしいが、39歳の僕にとっては、それは"生きるか、死ぬか"といった問題じゃない。自分にプレッシャーをかけないでプレーしたい」

 そう語っていたマクドウェルは、第3ラウンドでは松山と同組でプレー。思ったようなプレーができないなかで、苛立ちを見せることもなかった。

 欧州ツアーのメンバーでもあるマクドウェル。来季以降は、そちらが主戦場となると見られる。派手さはないものの、通好みのプレーが光る彼の姿を、PGAツアーで見られる機会が減るのは何とも寂しい限りだ。

 オーストラリアのアーロン・バデリーも、涙を飲んだひとりだ。ポイントレース137位から最終戦に臨んだが、結果は24位タイに終わって、ポイントレースの順位は132位止まり。2016年のツアー勝利で得た資格も、今季で消滅して来季のシード権を失った。

 ただ、ポイントレース126位~200位の選手は、これでシード落ちが完全に確定したわけではない。プレーオフと同じく今週から開幕したウエブ・ドット・コムツアーのファイナルズ(全4試合)に参戦し、上位25名(ウエブ・ドット・コムツアーの上位25名を除く)に入れば、シードが復活。来季も再びPGAツアーでプレーすることができる。

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