丸山茂樹ジュニアが米国で偉大な受賞。末はスピースか、トーマスか... (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 ゴルフだけでなく、勉学にも励んできた奬王くん。高校ではトップクラスの成績を誇る。おかげでこの9月から、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)への進学も決まっている。

 授賞式でスピーチに立った奬王くんは、通学や練習場への送り迎え、ジュニア大会への遠征の送迎など、母・瑞穂さんが常に支えてくれたことを振り返ってこう語った。

「こうして、授賞式にまで連れてきてくれた母のサポートに、とても感謝しています」

 2016年には、タイガー・ウッズやフィル・ミケルソンらも勝った100年あまりの歴史を持つウェスタンジュニア選手権で優勝し、カリフォルニア州ハイスクール選手権でも2位に入った。現在は、米国ジュニアゴルフ協会のランキング21位という成績を残している。

将来はプロ入りを目指す丸山奬王選手将来はプロ入りを目指す丸山奬王選手 奬王くんの夢は、もちろん父と同じくPGAツアーで戦うプロゴルファーになること。そして、「いつか、父が勝ったこの大会、バイロン・ネルソンでプレーしたい」とも語った。

 そう、父の丸山茂樹は同大会の2003年の覇者。ゆえに、ひと際うれしい受賞となった。

 3人の受賞者は、この秋にはそろってカレッジゴルファーとなる。米国では、大学に入っても学業とゴルフの両立が重要で、これからも大変な日々が待っている。

 とはいえ、彼らならそうした日々も有意義に過ごすことができるだろう。そして、この3人の中から将来、スピースやトーマスのような活躍を見せてくれる選手が出てくるかもしれない。それほど遠くはない未来が、大いに楽しみになった。

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