復帰した松山英樹。マスターズを前に「身体とゴルフ」の現状を明かす (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko

 ティーショットは左にいく傾向が強いけれど、久々に試合をやるので気合が入って左に飛んでいる、というのもある。スイング的な部分もダメなところがたくさんあると思うので、それをしっかり修正して、いい形に打てるようになってから、球筋とかも考えたい。

 まあ、ショットに関しては、いろいろと試しながら、変えながらやっている部分もあるので、悪くなっても仕方がないという感じ。そんな中でも、予選落ちで終わらなかった。4日間できれば、もっと課題が見つかると思うし、残り2日間でこれまで出た課題を取り除けるようにしたい。痛みが出ないスイングをどうやってするか、ということも含めて、うまくスイングして、少しでもいい感覚をつかめるようにしたいと思う」

 迎えた決勝ラウンド。3日目はティーショットがよくなって、ひとつスコアを伸ばした。しかし、4日目は前半こそ安定したショットを放っていたが、後半に入ると大きく乱れて失速。2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの「74」とスコアを落とした。

 ゴルフの内容には不満だらけ、といった印象の松山だったが、4日間のラウンドを無事に"完走"できたことには、ホッとした表情を見せた。そして、最大目標のマスターズへ向けて、どう調整し、自らの状態をどう高めていくのか、その見通しと意気込みを語った。

「(最終日は)ショットが昨日(3日目)の感触のようなティーショットが打てなかった。アイアンショットもなかなか......。いい感じで打てたあとの、次のホールでミスショットが出てしまった。次につながるショットがなかなか打てませんでした。そんなゴルフというか、ショットがここまで曲がっても予選は通過できている。そこは、評価してもいいかな、と思う。

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