やはり今季はレベルが違う。松山英樹が「苦手コース」を次々と克服 (2ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko
  • text by Sportiva

 難しいサウスコースでの初日は、1アンダー、47位タイだった。前半はティーショットが好調でスコアを伸ばしたが、終盤になって不安視していたショットの安定感を欠いて失速。残り4ホールで3つスコアを落としてしまった。

「午前中はパターが入らなかったけど、いいプレーができていた。それが後半に入って、ショットが乱れ始めた。そこで、なかなか踏ん張れなかった。ショットに関しては、自分なりにいい感じで振っていても、曲がったりしている。何が原因か、ちょっとわからないです。風はそんなに気にならなかったけど、その風に対して、自分のショットがうまく打てなかった」

 ノースコースを回った2日目は、前半からショットの距離感が合わずに苦しんだ。インスタートの12番、13番と連続ボギー。一気に1オーバーまでスコアを落として予選落ちの危機に面した。しかし後半、5番パー5でおよそ12mのパットを決めてイーグルを奪うと、7番、9番でもバーディーを重ねて盛り返した。その結果、首位と5打差の3アンダーまでスコアを伸ばし、順位も21位タイへと浮上した。

「ふたつボギーを叩いてから、その後も流れが悪かった。でも、その中でボギーを打たずに粘ることができた。それが、そのあとの4つスコアを伸ばす展開につながった。そこは、すごく評価したいと思います。(この大会での予選突破は)まあ、うれしいですね。そこを目指しているわけではないけど、今の状態からすると、よく(予選を)通ったなと思うし。5番のイーグルは、何mぐらいですかね、ラインはよくわからないです。(2段グリーンの下からで)ジャストタッチで打った。段を上がった時点では(カップに)届かないかなと思ったけど、最後はギャラリーの声援のおかげで入ってくれましたね」

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