タイガー・ウッズ、ついに復帰。プレー内容に金メダリストも太鼓判 (3ページ目)
ところで、ウッズはジーターと一緒にプレーできることにかなりの興味を抱いていた。現役時代には「ゴルフなんてしたこともなかった」というジーターが、2年前に引退してから、この2年間はすっかりゴルフにはまって、あっという間にハンデ10の腕前になったと聞いていたからだ。
そして9ホールながら、ジーターとのラウンドを終えたウッズは満足気にこう語った。
「デレクからはいろいろと質問されたよ。しかも、いいポイントをついたものばかりだった。本当にうまくなりたいんだな、と感心したよ」
ウッズがジーターとのプレーを楽しみにしていた理由は他にもある。「デレクとはプロになった時期がほとんど同じなんだ。そして、ボクらは同じ時代を歩んできた」からだ。
ジーターがメジャーデビューを飾ったのが、1995年。その後、ヤンキースひと筋で活躍し、メジャーリーグを代表するプレーヤーとなった。ウッズは、その翌年にプロに転向。以来、圧倒的な強さを見せて、世界一のプレーヤーとして君臨した。ジャンルは違っても、トップアスリートとして同じ時代にスポーツ界を引っ張ってきた"同期"という思いがあるのだろう。
「デレクはヤンキースでチャンピオンになって、ボクはメジャーで勝って世界の頂点に立った。ボクたちは、それぞれのキャリア最高の時期を、同じ時代に過ごしてきたんだ」
ウッズはそう言って、ジーターと自らの素晴らしい全盛期へと思いを馳せていた。
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