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イ・ボミの「弱点」が劇的に改善。
2年連続賞金女王はこれで決まった (4ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

 清水氏が続けて語る。

「さらに今季、大きな変化があったのは、リカバリー率(パーオンを逃したホールでパー以下のスコアで上がる確率)です。先ほどパーセーブ率が上がったという話をしましたが、それは、それだけアプローチとパターの技術が向上していると言えます。つまりその結果、リカバリー率も上がるわけです。今季は、73.4536%で断トツの1位です(2位のキム・ハヌルが71.4579%)。賞金女王となった昨季でも、66.5272%で6位でした。

 振り返れば、私が初めて(イ・ボミの)バッグを担いだ2012年のリカバリー率は、20位台(24位=63.1579%)でした。それ以外の部門別ランキングは、ほぼトップ5だったにも関わらず、そこだけが明らかに悪い数字でした。要するに、そこを改善しなければ、目標の賞金女王獲得はかなり厳しい。そこで、当時からアプローチ練習にずっとこだわってきたわけです」

 イ・ボミも、清水氏の話に頷いてこう語った。

「アプローチとパターは、たくさん練習しました。今年は特に、日本の芝に対応するために打ち方を工夫しました。マネジメントも、基本は手前から。グリーンを外しても、手前からピンに寄せていける簡単なアプローチショットを残して、楽にパーを取れるようにしました」

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