イ・ボミの「弱点」が劇的に改善。
2年連続賞金女王はこれで決まった (2ページ目)
また、昨季は年間7勝を挙げて初の賞金女王に輝いたイ・ボミ。圧倒的な強さを見せて、年間獲得賞金は2億円を超える快挙まで成し遂げた。ツアーで戦う選手たちにとって、2016年シーズンの意識は間違いなく「打倒、イ・ボミ」に向いていた。そんな追われる立場となれば、その精神的な重圧や苦労は計り知れない。
苦しいシーズンだったことは、イ・ボミの専属キャディーを務める清水重憲氏も認める。
「2015年は賞金女王を獲る、という目標へ前だけを向いてやってきたけど、今年はそのタイトルを守る立場となった。その重圧は間違いなくあったし、相当なものでした」
さらに今季は、試合会場でイ・ボミのプレーを追うゴルフファンに限らず、日本中の人たちがイ・ボミの存在を知るようになって、街中でも声をかけられる機会が増えたという。そういう立場になったことを理解しているからこそ、今季のイ・ボミは余計に「情けない試合はできない」と、自らを追い込んでしまった。
シーズン中は、「応援してくれるファンがいるから、しっかり結果を残さないといけない」と繰り返し語っていた。それだけ、彼女はファンの期待に応えようと必死だったのだ。
その姿を間近で見ていた清水氏が再び語る。
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