苦労人ジミー・ウォーカーに全米プロを勝たせた「デキる妻」

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

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 37歳のジミー・ウォーカー(アメリカ)が、全米プロ選手権(7月28日~31日/ニュージャージー州)でメジャー初制覇を成し遂げた。

 雷雨の影響で、ほとんどの選手が36ホールという長丁場の戦いとなった最終日。初日から首位を走っていたウォーカーは着実にスコアを伸ばしていたが、前を行く世界ランキング1位のジェイソン・デイ(28歳/オーストラリア)が最終18番パー5でイーグル。土壇場で1打差に迫られて、最後はちょっとハラハラした展開となった。

「僕が17番にいたとき、18番からものすごい歓声が聞こえてきた。間違いなく、ジェイソンがイーグルを奪ったと思った」(ウォーカー)

 勝つためには、最低限パーが必要となった最終ホール。2オンを狙ったウォーカーは、第2打をグリーン右のラフに外したが、そこからの第3打を冷静に打ってピンまで10mの距離に3オン。それをしっかりと2パットで沈めて勝利を手中に収めた。

 ラウンド後、ほっと胸をなでおろしてウォーカーが語る。

「最後のパットは本当にしびれた。だけど、今回は絶対に勝てると信じていた。18番は思ったよりも難しいパーパットにしてしまったけれど、本当に勝ててよかった」

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