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松山英樹、マスターズ後の初戦に笑顔も「課題はショートゲーム」 (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR
  • photo by Getty Images

 決勝ラウンドに進むと、松山はさらに粘りを発揮。3日目が「70」、最終日は「69」で回って、通算4アンダーまで伸ばした。トップ10にはわずかに及ばなかったが、尻上がりに調子を上げて11位タイで終えた。

 ラウンド後、松山はこう語った。

「ショットがよかったから、もう少しスコアが出せたかなという感じ。やっぱりショートゲームがよくなかったので、もっと攻めたいけど、攻められなかった」

 101位からスタートして、最終的には11位。はたから見れば十分な成績に思えるが、相変わらず自分に厳しい松山は、決して満足することはなかった。

 松山にとって、今大会で浮き彫りになった課題は、グリーン周りからのアプローチだ。それは、本人もよく自覚している。

「(アプローチが)下手くそ過ぎて、どうにかしないと......。練習ではできるのに、試合ではできない。せめて、今の半分くらいの距離までに寄せないとダメ」

 現に、今季ここまでの松山のスタッツ(成績)を見てみると、ショットの精度を計るパーオン率は、70.12%でツアー全体の13位と高い数字を誇るが、グリーンを外したときにパーを拾える確率を計る「スクランブリング」は、60.30%で85位。特に、20~30ヤードの距離からでは41.9%で183位と、かなり低い数字となっている。

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