【木村和久連載】ドライバーの飛距離を2割増する驚きの方法

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第6回

 アマチュアゴルファーは、ボールの飛距離をかなり気にしますよね。「誰々よりも飛んでいた」とか言って。

 とりわけ執着しているのは、ドライバーのティーショット。一緒にラウンドする面々がみんな見ていますからね。もし飛べば、優越感に浸れますし、それらのメンバーにもプレッシャーをかけることができます。

 ナイスショットで、すごく飛んだとき、小走りにボールの落下点まで行って、そこから後方のメンバーたちをドヤ顔で眺める、なんてことしていませんか? そういう人、たまにいますよ。

 確かに、ゴルフ雑誌のタイトルも飛距離関連を売りにするコピーが多いですし、クラブやボールなどのテレビCMになると、「飛距離が伸びる!」のオンパレードです。おかげで、本来大事なのはスコアメイクですが、発展途上のうちにゴルフ雑誌を読んだり、CMにつられて新しいギアを買ったりする層は、地道な"技術"より、即戦力になる"モノ"に頼りがちです。

 実際のところ、誰もがスコアを縮めるのは、簡単ではないと知っているんですけどね。でも、新しいドライバーを買って、飛距離が10ヤード伸びたとしたら、他のやつらに自慢できるし、セカンドショットもすごく楽になるのではないか!? こんな手っ取り早いゴルフ上達法はない! なんて思えてしまうんですよね。

 私も何度か新しいドライバーを買いました。そして、いろいろな面で勉強にもなりました。流行のドライバーを買ったけど、自分には合わなかったとかね。ヘッドは好きだけど、シャフトが合わないとか。その結果、あとからリシャフト()したとか......。
※ゴルフクラブの柄の部分を、自分に合ったシャフトに代えること。

「ドライバー道」を突き詰めると、結構やっかいな迷宮に入り込みます。飛距離は確かに伸びましたが、スコアは不思議と伸びないものです。それに気づき、愕然としたものです。

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