2015.05.15

【ゴルフ】男子とはここが違う。女子ツアーが今、面白い理由

  • 三田村昌鳳●文 text by Mitamura Shoho
  • 小内慎司●撮影 photo by Kouchi Shinji

5月特集 いま見るなら、女子ゴルフ(1)

 今季も日本女子ツアーが、熱い。見ていて面白いし、スリリングな試合展開に目が離せない。

今季ツアー初優勝を飾って、さらに人気上昇中の藤田光里。 圧巻だったのは、4月末のフジサンケイクラシック(4月24日~26日/静岡県)だ。最終組が最終18番を迎えて、6人もの選手が6アンダーでトップに並んでいた。最終組の3人(一ノ瀬優希、金ナリ、藤田光里)もその争いに加わっていて、誰もがバーディーを決めれば優勝、という状況だった。そして、3人のうち最後にバーディーパットを打った藤田だけが、グリーン右サイドのエッジから見事にカップインして劇的な勝利を飾った。

 藤田は、2013年8月にプロ入りした20歳。ツアー初優勝を決めた瞬間、涙に暮れた。そこには昨季、ツアー本格参戦を果たして苦しんだ背景があった。夏頃から、どん底のスランプに落ち込んだのである。そこから這い上がってのドラマに、多くのファンが心を打たれた。

 一方、最終日の土壇場でスコアを崩した松森彩夏は、悔し涙を流した。彼女も藤田と同じ20歳で、しかもプロ入り同期。そんなふたりの明暗から、松森もきっと、これから強くなっていくだろう、という期待感が湧いた。ひとつの物語の始まりでもある。

 そうした彼女らの熾烈な戦いやドラマによって、女子ゴルフにより関心を深めた人たちは多いだろう。