2015.04.11

予選12位通過も松山英樹を苦しめたマスターズの「異変」

  • 三田村昌鳳●文 text by Mitamura Shoho
  • photo by AP/AFLO

「内容的には全然満足していませんよ。トップとの差もあるので、明日からその差を縮められるようにがんばります」

 よほど悔しかったのだろう。松山英樹(23歳)は、口を横一文字にして語った。

2日間を終えて12位タイの松山英樹。決勝ラウンドでの爆発が期待される。 4度目のマスターズ(現時時間4月9日~12日/ジョージア州・オーガスタ=パー72)に挑んだ松山。2日間を終えて、通算3アンダー、12位タイで予選を通過した。まずは、日本のテレビ局のインタビューを受けると、日本人記者団の囲み取材に答えた。さらには「クイック・クオーツ」といって、記者会見場ではないところで簡易的に公式コメントをとられ、最後に地元アメリカのテレビ局、数局の共同インタビューに応じた。

 日本ばかりでなく、松山は米ツアーの、それも”ウイナーズ・サークル(常に優勝圏内にいる選手たち)”のひとりとして評価されている。だからこそ、今年のマスターズの2日間のゲーム内容に、悔しさが残るのだ。

 まして、ふたつ年下で、アマチュア時代から松山を目標に戦ってきたジョーダン・スピース(21歳)が、2日間で記録的なスコアをマーク。通算14アンダーで首位に立っているのだ。それを思えば、通算3アンダーは、心情的には不満タラタラだったに違いない。

「自分の状態とゴルフの内容はベストとは言えないけれども、要所、要所でバーディーがとれたので。まあ、よかったと思います」という言葉も、自分に言い聞かせて、できる限りポジティブな空気にしようという意図が少なからず感じられた。