今季期待の美人ゴルファー・松森彩夏「夢は五輪と海外メジャー」 (3ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 高橋明宏●撮影 photo by Takahashi Akihiro

 松森がステップアップツアーで自己鍛錬を重ねている中、『85期生』の同期がレギュラーツアーで実力を開花させていた。前述の鈴木、藤田らが活躍する姿を、松森はどう見ていたのだろうか。

「同期が活躍しているのは、すごく刺激になりました。私もがんばらなければいけないな、と思いましたね。同時に(鈴木や藤田は)同い年なので、『私もやれるはず』という、気持ちも生まれました。ただ、そうは思っていても(同期で結果を出している)みんなに追いつくためには、同じ舞台に立たなければ、話にならないじゃないですか。そのためにも、QTが重要でした。そこはもう必死で、『何がなんでも(上の舞台に)這い上がってやる!』と思っていました」

 愛らしい笑顔を浮かべながらも、時折“負けず嫌い”の一面を垣間見せる。元来の性格もあるのだろうが、プロになることを意識した小学生の頃から、さまざまな競争や試練を経て、プロ向きの性格を育んできたのかもしれない。

私には夢があるからって
ずっと自分に言い聞かせてきた

 松森がゴルフと出会ったのは、4歳のときだった。

「ゴルフ好きの祖父の練習についていったのが、きっかけでした。本格的に始めたのは、小学5年生のとき。父の転勤で神戸に引っ越して、知り合いに勧められた『江連忠ゴルフアカデミー』に参加してからでした。その環境のよさにも感動して、『真剣にゴルフをやりたいな』と思ったんです。ただ当時は、ゴルフにどっぷりと浸かっている感じではなかったですね。友だちと遊んでいることも多かったですし、陸上や水泳など他のスポーツもやっていましたから」

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