米ツアー3年目。石川遼に求められる「意識改革」
米ツアーは早くも新シーズン(2014-2015年シーズン)が開幕する。初戦は、カリフォルニア州のシルバラードリゾートアンドスパで行なわれるフライズドットコムオープン(現地時間10月9日~12日)。石川遼、松山英樹の日本勢もそろって参戦する。
米ツアーでの初勝利が期待される石川遼。 まず注目したいのは、米ツアー本格参戦3年目を迎える石川だ。渡米前には本人が、「目標はただひとつ。優勝だけです」と語ったように、青木功、丸山茂樹、今田竜二、松山に続く、日本人5人目となる米ツアー制覇への期待がかかる。
それを実現するために、石川に求めたいのは"闘争心"だ。
彼のゴルフにかける情熱や、技術を高めていく向上心は折り紙つき。そんな姿勢があったからこそ、石川は現在のステージまで上り詰めることができた。しかし同時に、近年の彼を見ていて感じるのは、理想を求め過ぎているのではないか、ということだ。「うまいゴルフ」「かっこいいゴルフ」を追求するばかりに、勝つことから遠ざかってしまっているような気がする。
米ツアーに参戦し、世界レベルを目の当たりにした石川は、自分に足りないものがたくさんあることを知った。そして、そのすべてを身につけなければ「勝てない」と思い込んで、ちょっとした"迷路"にはまってしまった感がある。
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