石川遼が予選落ち後、ハワイで語った「2014年型スタイル」 (2ページ目)
会場のワイアラエCCは、グリーンの芝目が読みにくいことに加え、コース上にはパームツリーや、日立のCM「この木なんの木」で知られるモンキーポッドが立ち並ぶ難コースだ。石川は2012年、この大会に初めて参戦したが、苦戦を強いられて予選落ちした。
コースとの相性が悪いのか、今回も初日からショットが左右に乱れて3オーバー、目標を大きく下回る118位タイと出遅れた。ラウンド後は、ショット時のスタンスの修正や、パッティングの微調整を繰り返す石川の姿があった。
「最近、アイアンをフェードボールで打つ練習をずっとやっていたんです。次の段階に進んでいこうと思って。でも、そのままオフに入って、その間に他のトレーニングをやったりすることで、(ショットの)感覚が狂っちゃいましたね。練習場では予防していたんですけど、コースに出てからはそれができなかった。修正して、コースに対する苦手意識を持たなければ、明日は大丈夫かなと思います」
10番スタートの2日目、出だしでバーディーを奪うも、その後は3連続ボギーを叩くなど、出入りの激しいゴルフに。最終9番のイーグルで3オーバーに戻したものの、スコアを伸ばせずに予選落ちに終わった。
2014年最初の試合となったソニーオープンでは予選落ちに終わった石川遼。 この結果を受けて、石川は「集中力の欠如」を問題に挙げた。
「ショットからパッティングまで問題は何もないと思います。技術的なことより、自分自身をマネジメントできなかった。ストロークプレイの試合が3週前のタイ選手権以来で、試合から離れたことで試合勘が鈍るというか、なまっている感じがあった。具体的に言うと、集中しているときは、200ヤード先のことでも、1ヤード単位でボールをここに落として、こう転がしてというイメージができるんですけど、今回はそういうイメージができなかった。試合勘は、試合に出続けることでつかんでいけると思います」
不本意な結果に終わったことで、欠場予定だった次週のヒュマナチャレンジ(1月16日~19日/カリフォルニア州)への出場を急遽決断。2月のノーザントラスト(2月13日~16日/カリフォルニア州)まで6連戦を自らに課すことになった。
「集中力が取り戻せて、ちょっとだけゴルフが噛み合えば、良いスコアが出せると思う」
そう語った石川に、焦りはなく、気負いもなかった。足下を見つめ、長いシーズンを見据えた石川がいた。そこが、予選落ちを繰り返した昨季序盤との大きな違いである。
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