2012.07.01

【ゴルフ】韓国代表コーチが語る「チェ・ナヨンに最初に教えたこと」

  • 慎 武宏●取材・構成 text&photo by Shin Mukoeng
  • photo by Getty Images

安定感のあるゴルフでアメリカツアーでも勝利を重ねているチェ・ナヨン。検証・韓流ゴルフ「強さの秘密」
連載◆第5回

 世界のゴルフ界を席巻している韓国人プロゴルファー。特に女子選手の躍進には目覚しいものがあり、その代表格と言えば、アメリカ女子ツアーで活躍しているチェ・ナヨンだろう。

 2004年、アマチュアながら韓国女子ツアーで優勝し、同年11月、17歳でプロに転向。2008年からアメリカ女子ツアーに本格参戦すると、2009年のサムソンワールド選手権でツアー初優勝を飾った。翌2010年には、ツアー3年目、23歳でアメリカ女子ツアーの賞金女王に輝いた。

 非常に安定したプレイを誇り、世界ランキングは4位(6月25日現在)。その実力もさることながら、端正な顔つきとスレンダーなルックスから、韓国はもちろん、日本でも人気が高い。

 そんな彼女の活躍に目を細めているのは、キム・ジョンイルコーチだ。KGA(韓国ゴルフ協会)の国家代表および代表常備軍の女子担当コーチを6年間務めてきた彼が、前回のイ・ボミに続いて、今回は若き日のチェ・ナヨンについて語ってくれた。するとその話題の中から、韓国ならではのゴルフ観と、その本質を習得させるためのアプローチを垣間見ることができた。

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 チェ・ナヨンのことは、彼女が小学生の頃から知っています。彼女は11歳のときに父親の影響でゴルフを始めたのですが、ちょうどクラブを握り始めた頃に個人レッスンをしました。

 今でこそ"オルチャン(美形という意味)ゴルファー"の代名詞のような存在ですが、当時はとてもボーイッシュで、見た目は女の子というよりも男の子のようでしたよ(笑)。もっとも、体は小さく華奢で、体力もなく、そういうところは女の子でしたね。それでも、体の使い方がとてもしなやかでした。そのうえ、教えたことはすぐに吸収して、すごく賢い子でした。