【ゴルフ】韓国代表コーチが明かす「イ・ボミが強くなった理由」
今季、日本ツアーでも初優勝を飾ったイ・ボミ。検証・韓流ゴルフ「強さの秘密」
連載◆第4回
過去3回の連載(6月2日、9日、16日配信)で、韓国のゴルフ事情について語ってくれたハン・ヨンヒ氏。KGA(韓国ゴルフ協会)が運営する国家代表および代表常備軍の総監督を務めてきた彼が解説してくれた通り、圧倒的な練習量と国家代表を頂点とした強化システムが、韓国ゴルフの強さの源であり、代表入りを目指す熾烈なサバイバルが、選手たちの競争心と向上心を高めてきたことは間違いない。
一方で、その過程で選手たちは何を習得し、どのように成長していくのかということへの興味・関心は尽きない。ハン監督は「特別なことはしていません。ゴルフの基礎や原理を教えたりして、より上達するためのアドバイスを施す程度です」と謙遜するが、その成長過程にはきっと韓国ならではのゴルフ・メゾッドがあるはずである。
そこで、ハン・ヨンヒ監督のもとで国家代表および代表常備軍のコーチを6年間務めてきたキム・ジョンイルコーチにも話をうかがった。同氏は、主に女子代表を担当し、チェ・ナヨン、アン・ソンジュ、イ・ボミなど、現在日本やアメリカで活躍する韓国女子プロたちの若き日を知る人物である。
今回からはキムコーチが語る、彼女たちの成長過程やエピソードにスポットを当てながら、そこに隠された韓国ゴルフの本質に迫っていきたい――。
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韓国ゴルフの強さの秘密ですか?
ハン監督もおっしゃっていたと思いますが、ひと言で表現するならば、圧倒的な練習量と、選手たちの競争意識ではないでしょうか。
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