2012.06.16

【ゴルフ】史上最年少優勝キム・ヒョージュを生み出した
韓国代表の『マル秘』指導とは?

  • 慎 武宏●取材・構成 text&photo by Shin Mukoeng

サントリーレディスオープンで日本女子ツアーの史上最年少優勝を飾ったキム・ヒョージュ。photo by Nikkan sports検証・韓流ゴルフ「強さの秘密」
連載◆第3回

 日本女子ツアー『サントリーレディスオープン』で日本中に衝撃を与えた韓国女子アマチュアプレイヤーのキム・ヒョージュ。最終日には並み居るトッププロを蹴散らして、LPGA記録を更新する圧巻の61ストローク(パー72)を叩き出し、16歳332日というLPGAツアー史上最年少優勝を飾った(前記録は宮里藍の18歳101日)。

 そんな韓国の有能アマチュアゴルファーたちが、日々技量を磨き、競い合っている国家代表・代表常備軍システムは、まさに韓国ゴルフの強さの原点。その韓国ゴルフの”虎の穴”とも言える国家代表では、はたしてどのような練習と指導がなされているか。およそ8年間、総監督として男女両方を統括指導し、「秘蔵っ子」のキム・ヒョージュを育て上げたハン・ヨンヒ氏が、その内容を明かしてくれた。

◆     ◆     ◆     ◆     ◆

 先日、教え子であるヒョージュが日本女子ツアーの『サントリーレディスオープン』で優勝しました。私は彼女が小学5年生の頃から指導しており、現在も彼女は私のアカデミーに籍を置いています。そして、彼女が日本女子ツアーに出場するのは今回が初めてだったので、私も大会前から彼女とともに神戸入りし、プレイを見守っていました。

 ヒョージュの良さはスイングのリズム感覚が優れている点にありますが、最大の魅力は、感情のコントロールがうまく、メンタルが強いことです。ショートゲームやパッティングに課題を残すものの、彼女はあの若さでも常に冷静で、ここ一番の勝負強さを持っています。『サントリーレディスオープン』では、そんな彼女の強みが十二分に発揮できたからこそ優勝できたのだと思います。

 まだ高校生ですが、私が指導してきたシン・ジエやユ・ソヨン(2011年全米女子オープン覇者)と比較しても、その実力は遜色ありません。技術やメンタルを単純比較することはできませんが、ここまでの実績では、もはやシン・ジエやユ・ソヨンを凌駕したと言えるでしょう。スイングリズムが素晴らしくパワーもあるので、パク・セリの後継者になれる可能性を秘めています。