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ブラジル代表がサッカー日本代表との再戦を重要視する理由 目指すのは単なる世代交代ではない (4ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Akiko Tonegawa

【サッカー連盟への批判とは】

 ネイマールの時代は終わった。ヴィニシウス・ジュニオールには大きな期待が寄せられてきたが、代表での活躍を待ち続けるファンの忍耐も限界に近づいている。ラフィーニャも、バルセロナではあれほどの活躍を見せながら、黄色と緑のユニフォームを着ると、まるで幽霊のように存在感を失ってしまう。ペレ、ジーコ、ロナウド、ロナウジーニョ......数えきれないほどの偉大な選手を輩出してきた国が今、新たなスターを見つけるのに苦しんでいる。

 かつてブラジル国民の誇りであり、熱狂の対象だったセレソンは、今やファンの心をつかむことさえできなくなっている。

 そんなブラジルが重要な親善試合を迎える。相手は日本だ。

 2025年10月に東京で行なわれた親善試合から数えると、両国はわずか13カ月の間に3度目の対戦を迎えることになる。「また日本か......」といううんざりした声がブラジル国内で上がっているかと思えば、実際はそうではない。サポーターやメディアが問題視しているのは、日本との再戦よりも、ブラジルの親善試合が商業的な興行と化していることだ。

 近年、セレソンは母国から遠く離れた国々を転戦している。サポーターはスタジアムに足を運べないばかりか、時差のためにテレビ観戦さえ難しい。みんな、こうした遠征の背景に商業的な事情があることはお見通しだ。

 ブラジルサッカー連盟(CBF)は、インドのような格下との試合を組むことについて批判を浴びている。だがその点、日本との対戦は事情が異なる。日本はワールドカップの常連であり、近年はブラジルを苦しめてきた相手だ。今回の遠征で、ブラジル代表に本格的な試練を与えられる数少ない対戦相手なのである。商業主義への批判にさらされるCBFにとっても、日本戦はむしろ面目を保つために重要な一戦となっている。

 一方、アンチェロッティにとっては、日本は実に厄介な相手だろう。

 長年、ブラジルにとって与しやすい相手と考えられていた日本は、今やセレソンを最後の数秒まで苦しめる存在となった。この変化を誰よりもよく理解しているブラジル人のひとり、ジーコは「今の日本は、ブラジルと対戦するとき、ただ守るためだけにピッチに立つチームではない」と言う。

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