【ワールドカップ】フランスに復活した「4銃士」の破壊力 急成長モロッコを粉砕 (2ページ目)
【2年前より攻撃がパワーアップ】
サッカーには、「うまい選手は、それ以上にうまい選手を目の前にすると、戦意を喪失する」という長年言われ続ける格言のようなものがあるが、似た選手が目の前でワンランク上のプレーを発揮する姿を見て、モロッコはいつもの元気がなくなった。
後半15分に生まれたフランスの先制点のシーンでエムバペと対峙したモロッコCBイッサ・ディオプはそんな感じに見えた。左45度でステップを踏むエムバペの動きを見てしまった。その一歩手前の攻防でも、すでにモロッコの選手は反応が遅れていた。
フランス代表にはかつて「4銃士」と言われる集団がいた。シャンパンサッカーと言われるパスサッカーを中盤でリードした、1982年スペイン大会に出場した4人組だ。ミシェル・プラティニ、アラン・ジレス、ジャン・ティガナ、ベルナール・ジャンジニ。1986年メキシコ大会でベスト4入りした時は、ルイス・フェルナンデスがジャンジニに代わってその仲間に入ったが、そんな昔話を想起した理由は、今回のフランスにも4銃士に該当するグループがいるからだ。
4-2-3-1の前線を構成する4人のアタッカーだ。ラウンド16のパラグアイ戦ではブラッドリー・バルコラ、マイケル・オリーセ、ウスマン・デンベレ、エムバペが務めたが、このモロッコ戦ではバルコラに代わりデジレ・ドゥエが左で先発を飾っている。
今回のフランスを語る時、いの一番に触れたくなるのはこの4-2-3-1の「3-1」だ。2024年のユーロでスタメンを張ったのはエムバペとデンベレだった。3人目、4人目のアタッカーの座をランダル・コロ・ムアニ、オリビエ・ジルー、アントワーヌ・グリーズマン、マルクス・テュラムなどが争ったが、彼らのなかで今回選ばれているのはテュラムのみ。そのテュラムにしても、出番はイラク戦の終了直前のみだ。
2024年のユーロでは、フランスは準決勝でスペインに敗れているが、4銃士が復活し、攻撃がパワーアップした今回はどうなのか。フランスの準決勝の相手がスペインと決めつけるのは早計だが、好勝負必至だろう。ブックメーカー各社のオッズも、フランスやや優勢を示している。
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