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【ワールドカップ】グループリーグのMVPを現地記者が独自選定 メッシ、ロナウドの「奇跡」が見逃せない (4ページ目)

 もちろん、オリーセはパスの受け手としての能力も高い。自分自身がタイミングよく相手の背後に走り込み、得点機を迎えることも当然ある。

 だが、オリーセが瞬間的に漂わせるパサーの雰囲気は、強さや速さが際立つフランスの攻撃に、独特の味わいを足してくれているように感じるのである。

歯を食いしばって走る献身性に感銘
クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)

杉山茂樹●文 text by Shigeki Sugiyama

 グループステージを終えたところで、選手としての優秀さを最優先すれば、MVP候補として1、2を争うのはアクラフ・ハキミ(モロッコ)とヌーノ・メンデス(ポルトガル)になる。チャンピオンズリーグを連覇したばかりのパリ・サンジェルマンの両SBであるのは言うまでもない。

 しかし、それとは別種のエンタメ的な要素を最大限に加味すれば、クリスティアーノ・ロナウドを推したくなる。

 かつてバロンドールを争った最大のライバル、リオネル・メッシ(アルゼンチン)は、初戦のアルジェリア戦でハットトリック。続くオーストリア戦でも2ゴールを決め、2戦を終えた段階でアルゼンチンの全ゴール、5ゴールを挙げていた。その時点における大会のリーディングスコアラーでもある。

 一方、ロナウドは初戦(DRコンゴ戦)でノーゴール。チームも引き分けに終わっていた。ポルトガルは、アルゼンチンがオーストリアに2-0で勝利したその翌日、ヒューストンでウズベキスタンと対戦。メッシに得点数で5点の差をつけられているロナウドは、立ち上がりから気合いを漲(みなぎ)らせていた。

 まず開始6分に先制点をゲット。前半17分には絶好の位置からFKのチャンスを得た。キッカーは当然ロナウド。誰もがそう思った瞬間、蹴ったのはメンデスで、意表を突かれたウズベキスタンはこのFK弾を見送るしかなかった。メンデスにキッカーを譲ったロナウドはこの時、限りなくいい人に見えた。

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