久保建英が見せたワールドカップにつながる風景 アトレティコ戦で同点弾をアシストしMVPに (2ページ目)
【久保が右サイドで起こした波動】
しかし39分、スローインでボールを受けると、立ちふさがったコケをはがして一気に加速。ルッジェーリを置き去りにし、奥深くを取ってマイナスのクロスで決定機を演出し、敵陣にパニックを引き起こす。
43分、ルッジェーリはカウンターで久保に前に入られて焦り、後ろから引き倒し、イエローカードを食らう。これでギリギリのディフェンスができなくなってしまった。ディエゴ・シメオネ監督はすかさず動き、ルッジェーリを前半で下げると、ハンツコをセンターバックから左サイドバックに移したが、全体的に守勢に回ってしまったのである。
久保が右サイドで起こした波動が、戦局を優位に動かした。
ラ・レアルは先制を許したものの、久保は右サイドからのカウンターで輝く。味方がFKのボールを弾き返すと、ブライス・メンデスが右に流したパスを受けた久保は、ドリブルで一気に相手ゴール前へ。マーカーを引っ張るオヤルサバルをおとりにしながら、左ファーでフリーになったゲデスに左アウトサイドで横パス。ゲデスは冷静に右足を振ってゴールネットを揺らした。
その後も、久保はゴールに迫っている。ビルドアップにもたつくアトレティコをはめ込むと、ブライス・メンデスからのパスを受けると、左足でゴール正面から右隅へコントロールショット。完璧に見えたが、やや距離があったこともあり、名手ヤン・オブラクに防がれてしまった。
終盤には、今度は久保が自らボールを奪い、オヤルサバルとのパス交換から切り込んで左足でゴールを狙っている。これもオブラクの牙城は崩せなかったが、世界一流の攻防戦は見物で、これはワールドカップにもつながるような風景かもしれない。
「インスパイアされた久保は、走り、発明し、役を務めた!」
スペイン大手スポーツ紙『アス』の久保評も興奮気味で、絶賛に近かった。
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