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久保建英はラ・リーガ新シーズンでスター選手としての役割を果たす 会長にチーム強化も要求 (4ページ目)

  • ウナイ・バルベルデ・リコン●取材・文 text by Unai Valverde Ricón

【スター選手としての役割】

 久保はバレンシアとの今季開幕戦で1-1とする同点弾を記録し、引き分けの立役者となり、幸先のいいスタートを切った。ラ・レアルは堅固で粘り強い相手に苦戦し、レミロのふたつのミスとDFの遅れを突かれ、ディエゴ・ロペスに先制点を許すも、久保がすぐさま同点にした。

 久保はペナルティーエリア手前でブライス・メンデスからボールを受けると、強烈なシュートで今季の初得点を挙げた。これによりラ・レアル加入以降、リーグ戦102試合に出場し、どの選手よりも多い30得点(22得点8アシスト)を生み出している。

 ラ・レアル4季目を迎えた久保が、開幕戦でゴールを決めたのはこれで3度目だ。彼は常に開幕戦を良好な状態で迎えている。しかし、この日は久保にとって最高のゲームとはならなかった。主役になろうとボールを要求し、何度も仕掛けたが、ほとんどうまくいかず、判断ミスも多かった。

 それでもスター選手としての役割を果たし、決定力を発揮した。久保の改善すべき点は得点面やアシスト面をもっと向上させ、すばらしい試合をしていない時であっても決定的な存在になること。彼は今回、チームの勝ち点獲得に貢献してそれを成し遂げた。

髙橋智行●翻訳(translation by Takahashi Tomoyuki)

著者プロフィール

  • 高橋智行

    高橋智行 (たかはし・ともゆき)

    茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、リーガ・エスパニョーラを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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