遠藤航が語る「リバプール優勝の裏側」「日本代表のキャプテン論」 &盟友・冨安健洋との本音トーク (5ページ目)
── クローザーとして。
遠藤 クローザーは、交代のルールが3人から5人になったのが大きいと思います。今後、そこに時間とお金をかけるチームが出てきても、おかしくない。残り10分とか15分で失点が多いチームは、しっかりクローザー的役割ができる選手を補強しようとするかもしれないです。まあたぶん、「残り15分で絶対出すからおまえはクローザーでいてほしい。しかも勝っている時だけ」というのを理解して移籍する選手がなかなかいない。
── 遠藤さんみたいな選手がいたら、監督目線でうれしいものですかね?
冨安 うれしいでしょう。もちろんスタートからでもパフォーマンスを出すし、最後の仕事としてのパフォーマンスも出すって、ほしい選手だと思います。
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そしてイベントでは、リバプールのリーグ優勝決定の瞬間や遠藤のディフェンスシーンなど、10本ほどの試合の映像を映画館の大スクリーンで上映。遠藤が一つひとつのプレーについて当時を振り返りながら解説し、冨安も自身の経験も交えながら意見を述べていた。
最後に冨安は「今まで代表のチーム内でしゃべることはあっても表の場でサッカーについて細かく話すことはなかったけど、とても楽しかったです」とあいさつ。遠藤は、試合の映像にも出てきたブライトンの三笘薫に触れて、「薫もめちゃくちゃ考えている選手なので来年のイベントに来てくれるかな」とファンの期待を高めたが、三笘が出演OKしてくれるかについて、冨安が「いやあ、微妙じゃない?」と言って、会場に大きいな笑い声が上がっていた。
著者プロフィール
一ノ瀬伸 (いちのせ・しん)
ライター・編集者/1992年、山梨県市川三郷町生まれ。立教大学社会学部卒業後、山梨日日新聞記者、雑誌「山と溪谷」編集者などを経て2020年からフリーランス。「webスポルティーバ」では競技問わず企画・編集を主に行なう。自身は元高校球児でアンダースロー投手だったが、目立った活躍はなかった。
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