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遠藤航が語る「リバプール優勝の裏側」「日本代表のキャプテン論」 &盟友・冨安健洋との本音トーク (4ページ目)

  • 一ノ瀬伸●文 text by Ichinose Shin

── 遠藤さんは冨安さんのプレーをどう見る?

遠藤 センターバックとサイドバックも全然違いますが、右サイドと左サイドも全然違うから両方できるのはやっぱりすごい。1対1の対応も半身が逆になるわけなので、けっこう得意不得意が分かれるし、ビルドアップについても左右で違って難しさはあるけど、冨安は(利き足ではない)左足のキックもうまい。

冨安 むしろロングボールは左足のほうが感覚的にハマっていて、左サイドの時はできる限り左足でプレーする意識はありますね。リバプールの(左センターバックの)ファン・ダイクは右利きだし左足を使っている印象もないので、まあ選手による違いだけでどっちでもいいんだと思うんですが、僕は一応左足を使っています。

── 冨安さんは、遠藤さんの今季のプレーをどう見ましたか?

冨安 試合の最後に監督から必要とされて出てきて、しっかり締めている印象。それは簡単なことではないです。僕は試合に出たり、出なかったり、調子が落ちる時もあるなかで、航くんはつねに安定して高いレベルのパフォーマンスを出し続けている。そういうところに関して、リスペクトしかないですね。

── ふたりが理想とする選手はいますか?

冨安 これっていう人はいないですけど、アーセナルの2センターバックはやっぱりいい選手だと思います。個人的には(ウィリアム・)サリバよりもガブリエウ(・マガリャンイス)のほうですかね。ボールを持った際の時間のつくり方がうまいし、彼がいるかいないかでビルドアップが変わってしまう。

遠藤 当たり前ですけど守備はいいし、攻撃の賢さがある。アーセナルの選手たちは、どういうふうなプレッシャーの向け方をしたら、相手がどうプレーするかというのをわかっている。(理想の選手について)僕はいないっていうのをみんな期待してると思いますけど。もはや自分が新しいモデルになる可能性があるくらいの気持ちでプレーしていけばいいんじゃないかなと思ってます。

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