サッカー日本代表の実力を徹底検証 GK鈴木彩艶、DF谷口彰悟・渡辺剛はワールドカップでどこまで通用するか
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5月15日に発表されるというワールドカップ日本代表。だが、負傷など不確定要素はあるものの、これまでの招集歴などから中核メンバーはほぼ明らかだ。世界レベルでのその実力と現在地をあらためて検証する――。
日本代表を再点検(1)GK&DF編(前編)
これまでの日本代表にないレベルの「モノが違う」守護神
鈴木彩艶
浅田真樹●文 text by Masaki Asada
J1通算でわずか8試合の出場記録しか残さないまま、21回目の誕生日を迎える直前にヨーロッパへ渡った鈴木彩艶(パルマ)が、23歳となった現在はセリエAでプレーし、日本代表正GKの座に就いているのだから、驚くべき急成長と言えるのかもしれない。
だが、鈴木が備えていたポテンシャルを考えれば、彼はその座に就くべくして就いたと言っていいだろう。
日本代表の正GKの座を確立した鈴木彩艶 photo by Kazuhito Yamada/Kaz Photography 鈴木が初めて世界の舞台に立ったのは、2019年にブラジルで開かれたU-17ワールドカップでのこと。日本は初戦でオランダを3-0で粉砕するなど、グループリーグを首位通過しながら、続く決勝トーナメント1回戦でメキシコに敗れ、ベスト16敗退に終わった。
ところが、グループリーグ3試合を無失点で終えた鈴木に対する評価は極めて高く、現地で視察していたヨーロッパのクラブ関係者、あるいはエージェントの間では、大会ナンバーワンGKとの見立てすらあったほどである。
結果的に、所属する浦和レッズでは目立った活躍がないまま、シント・トロイデンへの期限付き移籍となったが、在籍1シーズンでパルマへステップアップすると、すぐにレギュラーポジションを勝ち取り、現在に至っている。
日本代表(A代表)では森保一監督に抜擢される形で、2024年アジアカップで正GKを任されたが、当初はキャッチミスなどの不安定さをのぞかせたことで、そのプレーを不安視する声も少なくなかった。
しかし、はっきり言ってモノが違ったということだ。場数を踏むごとに安定感は増し、むしろスーパーセーブ、スーパーフィードが目立つようになってきた。
今年3月のスコットランド戦で、試合序盤にスコット・マクトミネイ(ナポリ)の至近距離からのシュートを防いだシーンなどは、その反応スピードの速さを証明するものだった。
距離が出るキックとスローも10代のころから高い評価を受けていたが、攻撃面での貢献度の高さにしても、従来の日本代表GKにはなかったレベルにあるだろう。
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著者プロフィール
浅田真樹 (あさだ・まさき)
フリーライター。1967年生まれ、新潟県出身。サッカーのW杯取材は1994年アメリカ大会以来、2022年カタール大会で8回目。夏季五輪取材は1996年アトランタ大会以来、2020年東京大会で7回目。その他、育成年代の大会でも、U-20W杯は9大会、U-17W杯は8大会を取材している。現在、webスポルティーバをはじめとするウェブサイトの他、スポーツ総合誌、サッカー専門誌などに寄稿している。

小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

