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サッカー日本代表の対戦国で台頭する選手たち CL終盤の勢いがワールドカップに持ち込まれる

  • 杉山茂樹●文 text by Shigeki Sugiyama

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連載第89回
杉山茂樹の「看過できない」

 準決勝が行なわれているチャンピオンズリーグ(CL)。ワールドカップが開幕するのは決勝戦の12日後だ。CLの流れは本大会へと確実に引き継がれる。CLでいま活躍している選手は、ケガなどコンディションに問題がない限り、ワールドカップ本大会でも活躍すると考えるのが自然だ。その数が多い国の代表チームほど、上位を狙える。上昇ムードをそのまま本大会に反映することができる。

「ワールドカップはCLの組替え戦」という言い回しにリアリティが感じられる。同様に、「代表サッカーはクラブサッカーからの借り物」も、欧州に広がる考え方だ。戦術、戦い方に特にその傾向が見られる。欧州をリードするのはクラブサッカーで、CLはその最高峰の戦いである。つまりCLには、ワールドカップ本大会の行方を占うヒントが凝縮されている。

日本が対戦するスウェーデン代表のビクトル・ギェケレシュはアーセナルで活躍中 photo by Reuters/AFLO日本が対戦するスウェーデン代表のビクトル・ギェケレシュはアーセナルで活躍中 photo by Reuters/AFLO フランス=10人、スペイン=9人、イングランド、ドイツ=各6人。ブラジル=4人、ポルトガル、アルゼンチン=各3人、エクアドル=2人、ロシア、ジョージア、モロッコ、ナイジェリア、オーストリア、クロアチア、カナダ、コロンビア、セネガル、ノルウェー、スウェーデン、アメリカ、イタリア、ベルギー、スロベニア、スロバキア=各1人。

 上記の24カ国・59人という数字は、CL準決勝のファーストレグ2試合に出場した国別の選手数だ。バイエルンの伊藤洋輝はベンチ入りしたものの、出場はなかった。

 フランス人、スペイン人、ドイツ人、イングランド人が多いのは、もちろんパリ・サンジェルマン(PSG)、バイエルン、アトレティコ・マドリード、アーセナルという4カ国のクラブが出場していることと深い関係がある。ちなみにウィリアムヒルほかブックメーカー各社が予想するワールドカップの優勝予想はスペイン=1位、フランス、イングランド=2位タイ、ドイツ=7位タイ。CLベスト4の国の関係と、奇しくも近い傾向を見せている。ここに複数の選手を送り込んでいる国のなかで、優勝候補として扱われていないのはエクアドルのみだ。

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著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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