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【クラブワールドカップ】本田圭佑時代の混迷から頂点へ ボタフォゴはいかに復活したか (4ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 PSGのルイス・エンリケ監督は「今シーズン、我々が対戦したチームのなかで最も厳しい守備を敷いたチームだ」と感嘆。「よく耐え、よく攻め、力強く、疲れることなく、恐れることなく戦う、勝利に値するチームだった」と手放しで称賛した。

 ボタフォゴは3戦目でアトレティコ・マドリードと対戦。0-1で敗れたものの、アトレティコを抑えて決勝トーナメント進出を決めた。試合後、アトレティコのディエゴ・シメオネ監督は率直な言葉で感想を語った。

「おそらく、私のチームが最近経験した試合のなかでも最も厳しい勝利だった。クラブワールドカップから敗退し、南米サッカーの新たな力を目の当たりにした。ボタフォゴは攻撃的で知的なプレーをするチームだった」

 苦境を乗り越えてきたチームに怖いものはない。どんな相手にも怯みはしない。短期間で暗闇から光へと変貌を遂げたボタフォゴはもはや二流のチームではない。ブラジルの誇りであり、資金と環境、そして何よりビジョンと知性と勇気があれば、どん底からも世界のトップを狙えることも証明した。新たな「メイド・イン・ブラジル」のパワーなのだ!

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