【プレミアリーグ】ベスト11選定で振り返る今季の名場面 三笘薫の「ベストゴール」も (4ページ目)
【最優秀監督はスロット】
トップ下は、前半戦だけを見ればチェルシーのコール・パーマーだが、通年ではウォルバーハンプトンのマテウス・クーニャが相応しい。第2節での今季初ゴールに始まり、コンスタントに計21得点に直接絡み、降格圏脱出の原動力となった。本稿執筆時点で引き抜き秒読み段階と言われるマンチェスター・ユナイテッドを筆頭に、格上の複数クラブが興味を示した事実が、今季のインパクトを物語る。
1トップの担い手は、ニューカッスルが手放すわけにはいかないアレクサンデル・イサク。クラブのレジェンドでCFだったアラン・シアラーをして、「欧州屈指の9番」と言わしめるシーズンを送った。得点王争いではサラーに敗れた。とはいえ、イサクの23得点は、怪物アーリング・ハーランドが今季のようにケガと自信低下に悩むなら、例年ならば得点王の個人タイトルを獲れる数字だ。
最後に、ベスト11の指揮官を選ぶとすれば、やはりスロットになる。フォレストを上位に留め続けたヌーノ・エスピリト・サントも捨て難い。フォレストは第4節でリバプールに初黒星をつけてもいる。だが、20年前のジョゼ・モウリーニョを第1号とする、「プレミア初挑戦で優勝」監督リストの5人目に名を連ねた手腕は、やはり"スペシャル"だ。
スロットは、ユルゲン・クロップの後任というプレッシャーにも打ち勝った。ほぼ前体制のままと言えるスカッド(チーム)を率い、基本システムを変え、ポゼッション重視の姿勢を強めながら、下馬評では「トップ4維持なら上出来」とされたチームを、5年ぶりのプレミア王座に導いた。
自らのチーム作りが本格的に始まる今夏を経て、リバプールが優勝候補筆頭と目されて始まる来季が楽しみだ。
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著者プロフィール
山中忍 (やまなかしのぶ)
青山学院大学卒。1993年に渡欧し、西ロンドンが人生で最も長い定住の地に。イングランドのサッカー界を舞台に執筆・翻訳・通訳に勤しむ。著書に『勝ち続ける男 モウリーニョ』、訳書に『夢と失望のスリー・ライオンズ』、『バルサ・コンプレックス』(ソルメディア)など。英国「スポーツ記者協会」及び「フットボールライター協会」会員。
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