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【プレミアリーグ】守田英正はあらゆる戦術に対応できる万能型 イングランドで「和製ロドリ」のプレーが見たい (3ページ目)

  • 粕谷秀樹●取材・文 text by Kasuya Hideki

【好調ノッティンガムとの相性はいい】

 そんな危険すぎる橋を「和製ロドリ(マンチェスター・C)」とも評される守田に渡らせるなど、もっての外だ。

 スポルティングで守田を指導したルベン・アモリムが監督を務めるマンチェスター・Uは、今夏の市場では売りに重点を置く。アーセナルのトップターゲットはストライカーで、マンチェスター・Cは「若返りを図る」(ジョゼップ・グアルディオラ監督)。サラーとファン・ダイク、トレント・アレクサンダー=アーノルドの去就が極めて微妙なリバプールは、ウイングストライカーとセンターバック、右サイドバックの補強が先決だ。

 もちろん、彼らのようなメガクラブでも守田は通用すると期待しているが、プレミアリーグは選択肢が実に豊富だ。

 たとえば、ノッティンガム・フォレストである。

 今シーズンは大躍進。29節時点で3位につけ、チャンピオンズリーグ出場権獲得が現実味を帯びている。中盤センターは基本的にライアン・イェーツとエリオット・アンダーソン、ダニーロで回してきた。ただ、チャンピオンズリーグもしくはヨーロッパリーグを戦ううえでは、選手層が薄い。

 守田の能力が必要だ。FWクリス・ウッドの高さ、アンソニー・エランガとカラム・ハドソン=オドイの両ウイングが持つスピードを、日本代表MFが縦を意識したパスで操るに違いない。

 しかも、続投が決定的になったヌーノ・エスピーリト・サント監督はポルトガル人だ。ポルトガルで3年目を迎えている守田との間にコミュニケーションの不安は少ない。

 さらに、ヨーロッパのコンペティション参加が確実になりつつある今、すべての主力が残留する可能性が広がってきた。野心あふれるオーナーのエバンゲロス・マリナキスも「ビッグトーナメントで我々の力を知らしめるためにも大胆に補強する」と公言した。彼のプランに守田が含まれていても不思議ではない。

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