プレミアリーグでブラジル人選手が年々増加して巨大勢力に 最初の選手は誰だった? (3ページ目)
【ロナウジーニョが来ていたら...】
ちなみにファーガソンは、ブラジル人選手に関する驚愕の事実を公(おおやけ)にしている。
「2003年の夏、ロナウジーニョが契約日の当日に突然キャンセルしてきた。あの男はバルセロナを選んだんだ」
このブラジル人とのビッグディールが成立していたら、プレミアリーグの勢力分布図にどのような影響を与えていたのだろうか。ロナウジーニョに断られたマンチェスター・Uは、ポルトガル人のクリスティアーノ・ロナウドと契約した。
また、2000年代に訪れた海外の巨大資本参入も、プレミアリーグのクラブのブラジル人獲得の勢いに拍車をかけた。
2003年にチェルシーを買収したロシア人オーナー(当時)のロマン・アブラモヴィッチは、イングランド人とポルトガル人の融合で成功を収めたのち、2010年からラミレス、ダヴィド・ルイス、オスカル、ウィリアンといった実践的な選手に厚遇を約束し、完全武装を図った。
2008年にマンチェスター・シティを傘下に収めたUAEの『アブダビ・ユナイテッド・グループ』は、夏の市場で補強したエラーノとロビーニョこそ失敗に終わったものの、2013年6月にシャフタール・ドネツクから獲得したフェルナンジーニョは大成功だった。スーパースターではなかったこのMFを推薦したのは、上層部が高額のサラリーで雇い入れたスカウト陣である。
ジョゼップ・グアルディオラ監督のもとでフェルナンジーニョは本職のアンカーだけでなく、センターバックやサイドバックでも期待に応えた。2021-22シーズンに退団するまでキャプテンも務めた彼は、セルヒオ・アグエロ(アルゼンチン)、ダビド・シルバ(スペイン)、ヴァンサン・コンパニ(ベルギー)、ヤヤ・トゥーレ(コートジボワール)とともにチェルシーの「五大守護聖人のひとり」に数えられている。
また、2010年にリバプールを買い取った『フェンウェイ・スポーツグループ』は、独自の査定とユルゲン・クロップ監督のプッシュに基づき、ロベルト・フィルミーノ獲得(2015年夏)というビッグヒットを放っている。
彼のインテリジェンスとハードワークは、クロップ体制下の「メインエンジン」と言って差し支えない。彼なくして2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ制覇、翌シーズンのプレミアリーグ優勝はありえなかった。
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