三笘薫の移籍は九分九厘ない コンディションが整うまで、もう少しだけ辛抱が必要だ (4ページ目)
【エゴイスト三笘も悪くない】
小指の先ほども焦る必要はない。コンディションさえ整えば、本来の三笘が戻ってくる公算は非常に大きい。彼に限らず疲労の蓄積が最大の敵であることは、昨今のプレミアリーグを見れば明らかだ。身体が言うことを聞かない場合は、休養が最良の薬である。
ただしふたつだけ、三笘には注文がある。まず、ペナルティボックスに入った時、パスではなくシュートを選択してくれないか。そして、同じスペースにジョアン・ペドロが姿を見せた時、「邪魔くせぇっ!」と怒鳴り散らしてくれないか。
もっともっと、わがままでいい。"エゴイスト"三笘も悪くない。
著者プロフィール
粕谷秀樹 (かすや・ひでき)
1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年
、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、 海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム 、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出 版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン 社)など多数。
三笘薫 (みとま・かおる)
1997年5月20日生まれ。神奈川県川崎市出身。筑波大学2年時の2017年に全日本大学選抜に選ばれ、夏季ユニバーシアードでの金メダル獲得に貢献。同年に川崎フロンターレの特別指定選手として登録されると、18年に20年のシーズンからの同クラブへの加入内定が発表された。
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