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三笘薫の移籍は九分九厘ない コンディションが整うまで、もう少しだけ辛抱が必要だ (4ページ目)

  • 粕谷秀樹●取材・文 text by Kasuya Hideki

【エゴイスト三笘も悪くない】

 小指の先ほども焦る必要はない。コンディションさえ整えば、本来の三笘が戻ってくる公算は非常に大きい。彼に限らず疲労の蓄積が最大の敵であることは、昨今のプレミアリーグを見れば明らかだ。身体が言うことを聞かない場合は、休養が最良の薬である。

 ただしふたつだけ、三笘には注文がある。まず、ペナルティボックスに入った時、パスではなくシュートを選択してくれないか。そして、同じスペースにジョアン・ペドロが姿を見せた時、「邪魔くせぇっ!」と怒鳴り散らしてくれないか。

 もっともっと、わがままでいい。"エゴイスト"三笘も悪くない。

著者プロフィール

  • 粕谷秀樹

    粕谷秀樹 (かすや・ひでき)

    1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン社)など多数。

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