久保建英の年内最終戦は「謎の采配」で不発 左サイドでの起用にはレアル・ソシエダの文化的背景があった (3ページ目)
個人的には、久保の理想的ポジションは、アレクサンダー・セルロートと組んだトップの一角で、トップ下のダビド・シルバに支えられていた昨季の形であると考える。しかし、現チームで同じことはできない。そこで、ファーストチョイスは右サイドでの起用になるだろう。しかし、試合の入り、時間帯によって、左サイドも選択肢にはなるはずで、それが相手にもダメージを与える場合もある。
バスクの地で引き出された久保の才能が、2025年により大きく開花することが望まれる。年明け一戦目は、スペイン国王杯、ラウンド32のポンフェラディーナ戦だ。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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