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久保建英の絶妙アシストでソシエダ快勝 EL決勝トーナメントストレートインなるか

  • 中島大介●取材・文・撮影 photo&text by Nakashima Daisuke

 12月12日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)リーズフェーズ第6節、レアル・ソシエダ対ディナモ・キーウ戦の撮影取材のため、スペイン北部バスク州サン・セバスティアンを訪れた。

 久保建英の所属するソシエダは3-0で快勝。久保は得点こそならなかったものの、チーム2点目をアシストし勝利に貢献した。週末にあるラ・リーガの次戦ラス・パルマス戦に向け、後半13分に交代している。

ディナモ・キーウ戦に先発、勝利の貢献した久保建英(レアル・ソシエダ)ディナモ・キーウ戦に先発、勝利の貢献した久保建英(レアル・ソシエダ)この記事に関連する写真を見る ソシエダはELで、試合前の時点では2勝1分2敗の16位につけていた。プレーオフ圏内(9位~24位)に入っていたとはいえ、今節を含めて残り3節の結果次第で、直接決勝トーナメント進出が決まる8位以内も不可能ではない。過密日程によって選手のやりくりに追われているチーム状況を鑑みれば、ストレートインのメリットは大きく、そのためにもホームで迎えた最下位キーウ相手の勝利は必須だった。

 この大事な一戦で、先発した久保は右サイドからチームの攻撃を牽引した。

 ホームチームのソシエダがゲームを支配するなか、前半19分に得たPKを、ミケル・オヤルサバルが一度はストップされるも自ら詰めて先制する。

 迎えた24分、中盤でボールを引き出した久保は、ボックス内のオヤルサバルへパスを通した。一度は相手守備陣に跳ね返されたが、再度ボックス内でボールを持った久保は、冷静にふたりの相手を引きつけ、フリーとなったシェラルド ベッカーへパスを送る。ベッカーは久保のお膳立てをダイレクトでシュート、見事にゴール上段に突き刺した。

 33分にはオヤルサバルがダメ押しとなる3点目を決めた。

ゴールを決めたミケル・オヤルサバルを祝福する久保建英ゴールを決めたミケル・オヤルサバルを祝福する久保建英この記事に関連する写真を見る また、久保は守備時には前線から積極的に相手を追い込み、攻撃を分断させていた。

 後半に入ると、ソシエダは攻め込まれる時間帯も増えたが、無失点でゲームを終わらせている。

 次戦のELは1月23日、アウェーで首位ラツィオと対戦する。12位に浮上したソシエダにとっては、ストレートインするためにも大事な試合となる。

著者プロフィール

  • 中島大介

    中島大介 (なかしま・だいすけ)

    1979年生まれ。2006年よりバルセロナ在住。サッカーを中心にヨーロッパ各地で様々なスポーツの撮影、スポーツ選手インタビュー、ポートレートの撮影など。AIPS(国際スポーツプレス協会)会員。バルセロナでカフェも経営。

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