久保建英がリバプールに移籍すればスーパーサブ? 堂安律はニューカッスル、中村敬斗はトッテナムも悪くない (2ページ目)
【堂安を受け入れる下地は十分すぎる】
フライブルクの堂安律は、日ごろから「ステップアップ」を口にしているため、好ましいオファーが届けば積極的に移籍を検討するだろう。
172cm・70kgと体躯には恵まれていないものの、フィジカルは強い。相手DFラインの裏を一瞬にしてつくクイックネス、なおかつオフ・ザ・ボールの動きもすばらしい。
当然、プレミアリーグでも右ウイング、あるいは中盤右インサイドで闘うことが望ましい。
ニューカッスルがオススメだ。アンソニー・ゴードンとハーヴィー・バーンズが激しく鎬(しのぎ)を削る左サイドに対し、右ウイングはやや手薄だ。ジェイコブ・マーフィーに突出した武器はなく、ゴードンも右をこなすが窮屈な印象を受ける。
また、サンドロ・トナーリとショーン・ロングスタッフがローテーションしている中盤右インサイドは、プレミアリーグのハイ・インシティを踏まえると、ひとりでも多くの人材が必要だ。
さらにニューカッスルのエディ・ハウ監督は、攻守の切り替えに口うるさい。相手ボールになった際のリアクションに定評のある堂安なら、対応できる。まして地元サポーターは、ハードワーカーがお好みだ。労を惜しまぬ堂安を受け入れるだけの下地は、十分すぎるほど整っている。
この一年、久保建英は移籍市場を賑わせてきた選手のひとりだ。レアル・ソシエダでも別格。ステップアップの機は熟しており、プレミアリーグの列強からも複数のオファーが届くものと考えられる。
ただし、マンチェスター・シティは避けたほうがいい。財務規定違反によって115もの嫌疑がかけられ、今シーズン終了後に下部リーグ降格、補強禁止などのペナルティを科されるリスクが高くなっているからだ。自ら進んで"泥船"に乗る必要はない。
また、マンチェスター・ユナイテッドは下部組織出身のアマド・ディアロを右サイドの主戦に育てるプロジェクトが進行中で、チェルシーはきっといつかまた混乱する。共同オーナーのトッド・ベーリー(MLBのロサンゼルス・ドジャーズも所有)とベフタド・エグバリが補強方針をめぐって対立。現場に悪影響を及ぼしかねない。
かねてから監督vs.選手、メディカルスタッフvs.監督など、ロンドンの強豪は内紛がお家芸だ。初のプレミアに挑戦する久保の新天地として好ましくない。
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