ブンデスリーガデビューのチェイス・アンリ、開幕戦ゴールの堂安律 ドイツで躍動する日本人選手の現地詳報 (2ページ目)

  • 林遼平●取材・文 text by Hayashi Ryohei

【2年ぶりの開幕弾。泥臭いゴールで勝利に貢献】

堂安律(フライブルク/MF)

 まずフライブルクが、昨季2位のシュツットガルトを相手にここまでいいサッカーをして勝てたことは本当にポジティブに捉えていいと思います。チーム全体で攻撃的に行こうという感じがすごくあって、右サイドバックのルーカス・キュブラー選手を見ても、かなり高い位置までポジションを上げてボールを受けてゴールを決めるみたいな場面がありました。それぐらい前線に人をかけて点を取りに行こうとするスタイルが見えたので、今年はかなり楽しみなんじゃないかと感じています。

 堂安選手もすばらしくて、ゴールシーンは少しボールに乗っかっちゃうみたいな形でしたけど、開幕戦でゴールを取るというのは本人にとっても相当な勢いになると思います。ゴール場面を見ても、ボールに乗っかったあとに打ったシュートがGKに1回止められていて、その後のボールが弾みながら目の前に落ちてくる状況でした。そこを冷静にちゃんと押し込めるから得点が入っているわけです。焦ってもおかしくない場面でしたし、またGKに当ててしまったりするようなケースもあるところでしっかり押し込めるのは、本人のコンディションもいいんでしょうし、ここからやっていくぞみたいな気持ちも含めてゴールにつながったんじゃないかなと思います。

 あの得点を見て、堂安選手は今年何点取るのかが楽しみになりました。次節はバイエルン戦です。フライブルクにとっても堂安選手にとっても試金石の一戦になるでしょう。バイエルン相手にどれだけできるかに注目したいです。

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