佐野海舟「サッカーができることに感謝して」 ドイツでは守備だけでなくゴールも奪える選手になる (3ページ目)
【弟・佐野航大は「いつか一緒に代表で」】
試合はこのまま1-1で終了。マインツはホームでの開幕戦を勝利で飾ることはできなかった。ヘンリクセン監督は「相手よりクオリティがあった。勝つべき試合だった」とコメント。昨シーズン後半に監督に就任し、パスサッカーにスタイルを変えつつチームを1部に残留させたヘンリクセン監督の手腕が今後どう発揮されるか、今シーズンも楽しみである。
そのヘンリクセン監督から、佐野は攻撃の役割も与えられているという。
「今まで自分はあんまり前に行くようなタイプではなかったし、求められているのは守備だったのですが、このチームでは前にどんどん出ることを求められている。なので、やっぱりゴールを狙うことも必要になっていくかと思います。ゴールは取れるだけ取らないといけないし、アシストもそう」
また、佐野は「ここでサッカーをやるだけ。サッカーができることに感謝して、一日一日を過ごしていく」とも話し、あらためてドイツで再出発する決意を感じさせた。
ひと足早くオランダ1部NECで活躍する弟・佐野航大は以前、「将来は日本代表の中盤で、ふたりでプレーしたい」と目を輝かせながら語っていた。佐野兄弟が日本代表のピッチで並び立つ日が来るのかも、合わせて期待したい。
著者プロフィール
了戒美子 (りょうかい・よしこ)
1975年生まれ、埼玉県出身。2001年サッカー取材を開始し、サッカーW杯は南アフリカ大会から、夏季五輪は北京大会から現地取材。現在はドイツを拠点に、日本人選手を中心に欧州サッカーを取材中。著書『内田篤人 悲痛と希望の3144日』(講談社)。
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