ユーロ2024で"株価急騰"ビッグクラブが触手を伸ばすマイナー国の注目選手3人 冨安健洋のライバルも? (3ページ目)
昨夏にボローニャが買い取ったばかりなので、CLを戦う今シーズンを前に移籍する可能性は低いと見られるが、モッタ監督がユベントスの新監督に就任しただけに、引き抜きの可能性も否定はできない。もしボローニャに残留したとしても、CLでポッシュのプレーを目にすることは確実だ。
DFとして脂が乗る20代後半にさしかかったポッシュ。今夏のマーケットにおける動向を含め、今後もチェックしておきたい注目すべき選手と言える。
ベスト8で敗退したトルコにも、人気銘柄の選手がいる。現在フェネルバフチェでプレーする、オランダ生まれのDFフェルディ・カディオグル(24歳)だ。
今大会で戦った5試合にフル出場を果たしたフェルディ・カディオグルは、左サイドを縦横無尽に動き回って攻守にわたって大活躍。もともとCBや右SBも対応可能な万能型DFとして注目されていたが、今大会で見せたハイパフォーマンスによって、今夏の移籍市場での評価がさらにアップした。
さっそく、マンチェスター・ユナイテッド、ドルトムント、ナポリ、そしてアーセナルといった有名クラブが獲得競争を展開している模様で、なかでもアーセナルは40億円以上を用意して獲得交渉に臨むとする報道もある。
仮にアーセナルに移籍となれば、日本代表の冨安健洋とポジションや役割が重なるだけに、日本のサッカーファンにとっても気になるところ。すでにフェネルバフチェ会長も今夏の引き抜きを覚悟しているといったコメントをしており、今後もアーセナルをはじめとする各クラブの争奪戦は激しさを増していくだろう。
果たして、トルコの人気銘柄を落札するクラブはどこになるのか。新シーズンのヨーロッパサッカーを楽しむうえでも、ぜひ注目しておきたい選手のひとりと言える。
著者プロフィール
中山 淳 (なかやま・あつし)
1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)
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