ユーロ2024 ドイツの敗因はジャッジだけではない スペインに劣っていた「幅」の使い方 (4ページ目)
ともあれ、展開的に理に適ったサッカーをしていたチームかを判定するならスペインになる。ドイツの敗因を主審のジャッジだけに求めるというわけにはいかない。チームで最も能力の高いムシアラが本領を発揮できなかった事実を忘れてはならない。2023-24シーズンのチャンピオンズリーグ準決勝でバイエルンがレアル・マドリードに敗れる姿と重なった人は少なくないはずだ。
著者プロフィール
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。
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