プレミアリーグベストイレブン 林陵平が選んだ「お値段以上」「全盛期を上回った」選手は? (3ページ目)

  • text by Sportiva

【フォーデンは最優秀選手候補】

――ではFWにいきます。3名になりますね。ひとり目をお願いします。

 チェルシーのコール・パーマーです。今シーズン、マンチェスター・シティから移籍してきて、ほどなくしてピッチに立ち始めましたが、爆発的な活躍を見せました。チームに馴染むのには時間がかかるものですが、加入して早速自分のパフォーマンスでチームの中心選手となりましね。

 何でもできる選手で、2ライン間(MF、DF)でボールを引き受けることもでき、サッカーIQの高さもあります。ドリブルでかわすこともでき、アシストやゴールも奪えるすばらしい選手です。

――FWのふたり目は?

 アストン・ビラのオリー・ワトキンスですね。今年のアストン・ビラはサプライズで、強さを発揮したシーズンでした。ワトキンスのゴール数やアシスト数も多く、ポストプレーやボックス内での仕事もできる選手です。左右両足でのフィニッシュの形も豊富で、プレーの幅が広いです。

 ウナイ・エメリ監督が、選手のすばらしいパフォーマンスを引き出しました。4-4-2のコンパクトなラインを作り、可変して3-4-2-1などいろいろな形を採用しています。

――では、FWの3人目は?

 マンチェスター・シティのフィル・フォーデンですね。今年はフォーデンのゴールが目立ったシーズンでした。ロドリを最優秀選手に選びましたが、フォーデンも候補でした。

 シーズン最初は、ケビン・デ・ブライネやアーリング・ハーランドがいて出られない時間帯もありましたが、彼らがケガをしてからは自分の力を見せつけました。攻撃のクオリティが高く、特に2ライン間でのターンがうまいです。ゴール数も増え、自信にもなったと思います。

――この11人を率いる監督を選ぶとしたら、誰でしょうか?

 マンチェスター・シティの4連覇を達成させた、ジョゼップ・グアルディオラ監督です。毎年すごいですが、今年は特に探求心があり、偽サイドバックや偽センターバックなど、状況に応じて立ち位置を自在に変えるゲームプランを作り込める監督です。選手に自由を残しつつ、構造をしっかり作るのが、今年のグアルディオラのよさでした。

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