久保建英、不屈の証明 屈辱の敗戦から中2日、90分で日本代表からソシエダへアジャスト (3ページ目)
イマノル・アルグアシル監督もはっきりと言う。
そもそも、これからは総力戦である。この日はミケル・オヤルサバルもケガで出場を見送るなど、チームは戦線離脱者が多く、半ば野戦病院と化している。出場している選手も、半数は万全ではない状況だ。
ラ・レアルはいくつもの正念場に立つ。2月14日にはチャンピオンズリーグ・ラウンド16のパリ・サンジェルマン戦、敵地でのファーストレグが控える。キリアン・エムバペを擁するなど強力なライバルだけに、乾坤一擲の勝負になるだろう。そしてリーガでは、18日にマジョルカ戦、23日にはビジャレアル戦と、奇しくも久保の古巣ばかりと戦う。そして同27日には、国王杯決勝進出をかけて本拠地にマジョルカを迎え撃つ。
久保は粉骨砕身で連戦に挑む。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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