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大久保嘉人が対戦して嫌だったDF5人を語る「すね当てが半分に割れた」「一番イライラさせられた」相手とは?

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko

J1通算191ゴールの歴代最多得点記録を持つ、大久保嘉人氏にインタビュー。後編はこれまで対戦してきたなかで嫌だなと思ったDFを5人挙げてもらった。

前編「大久保嘉人がすごいと思ったストライカー10人」>>

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大久保嘉人さんが対戦して嫌だったDF5人を挙げた photo by Ichikawa Yosuke大久保嘉人さんが対戦して嫌だったDF5人を挙げた photo by Ichikawa Yosukeこの記事に関連する写真を見る【動画を見る】↓↓↓

【なかなか抜けない】

5位:カルレス・プジョル(元バルセロナ)

 プジョルはマジョルカ時代に対戦したことがあります。スピードはないんですけど、駆け引きとかスライディングがうまくて、「あれ、全然スピードがないのになかなか抜けないな」と、ちょっと難しいなと感じた選手でした。

 勝負どころの判断が絶妙なんですよ。マークにつかれる時に、背中に触っているんですけど、「これは潰せるな」と思ったらガツっと潰しにきて、「これは無理そうだな」と思ったら絶妙な間合いをとって、わざとボールを出させたところをスライディングでパーンとくる。あの駆け引きは本当にうまかったです。

 それに、たとえ抜いたとしても、彼はボールを追ってくるのではなくて、コースに戻るんですよ。だからいくら抜いても「まだプジョルがいる」という感じで難しかったですね。

 それから「こいつには絶対にやられたくないな」という相手には、カニ挟みでガツンと来るんですよ。それを食らって僕は初めて、すね当てが半分に割れました(笑)。スピードや身体能力でガツガツ来られるよりも、プジョルのように駆け引き、間合いの取り方がうまいDFのほうが嫌でしたね。

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著者プロフィール

  • 篠 幸彦

    篠 幸彦 (しの・ゆきひこ)

    1984年、東京都生まれ。編集プロダクションを経て、実用系出版社に勤務。技術論や対談集、サッカービジネスといった多彩なスポーツ系の書籍編集を担当。2011年よりフリーランスとなり、サッカー専門誌、WEB媒体への寄稿や多数の単行本の構成を担当。著書には『長友佑都の折れないこころ』(ぱる出版)、『100問の"実戦ドリル"でサッカーiQが高まる』『高校サッカーは頭脳が9割』『弱小校のチカラを引き出す』(東邦出版)がある。

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