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三笘薫のゴール&ドリブルのベスト3を鄭大世が選定。来季への課題は2つ (2ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • photo by Getty Images

【ベスト3プレー 信じられないドリブル】

 ベストプレーの第3位は、プレミアデビューの第2節ニューカッスル戦のドリブルです。84分頃に左サイドでキーラン・トリッピアーと対峙して、中へのキックフェイントを入れて縦に突破。サイドをえぐってマイナスのパスを入れるという、彼の代名詞となったもっとも得意な形をプレミアリーグと全世界に見せつけた瞬間でした。

 ただ、縦を切られ、ボランチかCBがカバーに入ってサイドハーフがプレスバックで挟むように対策されてからは難しかったですが、それだけ強烈な印象を残したプレーでした。

 2位は第17節サウサンプトン戦でのプレーです。前半3分頃にスルーパスでペナルティーエリアに進入。リアンコと対峙しながら左→右のダブルタッチで中へ入ると、逆をつかれたリアンコが反転した瞬間に右→左のダブルタッチで縦へ突破してシュートしました。

 相手の重心がどっちにあるかを見て、その逆を取る。言うのは簡単ですけどあのスピード感、あの一瞬の判断のなかで精度高く連続でやれるのは、彼のクオリティの高さを示していると思います。

 ベストプレー1位は第20節リバプール戦のフリックです。左タッチライン際で縦パスが入り、トレント・アレクサンダー=アーノルドが食いついてきたところを右足のインサイドで縦にフリックしてターン。完全に逆を突いて突破したシーンですね。

 このプレーはほかの試合でも何度かやっていて、三笘選手の特徴の一つと言えるテクニックです。この試合はマッチアップするアレクサンダー=アーノルドをぶっち切りまくっていて、掴みかかって止めようとするのに止められなかったという信じられない試合でした。

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