リーガ得点王らと並び久保建英も選出 スペイン人記者が選んだ今季ラ・リーガのベストイレブン【MF&FW編】
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今シーズンのラ・リーガは、昨夏、1億5000万ユーロ(約225億円)以上の資金を投じて大型補強を敢行したバルセロナが4季ぶり、通算27回目の優勝を成し遂げた。そこで今季を振り返り、過去にスペイン紙ASやMARCA、Goal.comに所属、現在は米スポーツサイトThe Athleticで執筆するスペイン人記者・マリオ・コルテガナ氏にリーガのベストイレブンを選出してもらった。まずはMF&FWの6人から。
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【セルヒオ・ブスケツの後継者】
MF/マルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ/24歳/スペイン)
スビメンディは中盤でタクトを振るい多くの人々を魅了し、チームを来季のチャンピオンズリーグ出場へと導いた。
チームで2番目にリーガの出場時間が長く、1得点3アシストを記録したが、中盤の底でプレーしてチームに安心感を与えるスビメンディにとって、目に見えるデータはあまり重要なものではない。
パス成功数やリカバリー数だけでなく、空中戦にも優れ、攻守に渡り貢献度の高い選手になっていた。
スビエタ(※レアル・ソシエダの練習場)育ちのスビメンディが、さまざまなクラブからひっきりなしに興味を持たれているのは全く驚くことではない。
今季終了後に退団するセルヒオ・ブスケツの後釜として、以前よりバルセロナのシャビ・エルナンデス監督に気に入られているが、最近ブスケツ本人からも後継者候補のひとりに指名され、さらにアーセナルからも狙われている。しかし昨年、2027年まで契約延長し、契約解除金が6000万ユーロ(約90億円)と高額に設定されているため、獲得は容易にはいかないだろう。
今季好調だったチームでのパフォーマンスが高く評価され、今年3月にスペイン代表に初招集された。その時は出番がなかったため、今月開催されるネーションズリーグ・ファイナルフォーが代表デビューに向けた新たなチャンスとなる。
MF/エドゥアルド・カマビンガ (レアル・マドリード/20歳/フランス)
カマビンガのような選手をカテゴライズするのは難しいが、"オールラウンドプレーヤー"と表現したら一定の同意を得られるだろう。実際、リーガ2季目を迎えた今シーズン、そのことを改めて証明した。
フェルラン・メンディが2度に渡って長期離脱したことで、左サイドバックとして10回ほどプレーしたが、その高い能力により素早く適応した。本人は中盤でプレーすることを望んでいるが、左サイドからピッチを広くカバーするそのマルチな才能で、最終的に昨季から倍近く出番を増やしていた。
躍動感溢れるプレーや献身的な姿勢でカルロ・アンチェロッティ監督を助け、チームメイトとうまく連携し、パス成功数でリーガトップ30入りした。加入からわずか2年でチームにとって欠かせない選手へと成長し、サポーターやクラブから愛されており、すでに数カ月前に契約更新の話が持ち上がっていた。
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