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マンU戦でのバルサの敗因。後半、守りに回って出てしまった伝統的弱点 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Reuter/AFLO

「失敗ではない。失望ではあるが......」

 クンデの言葉は、この敗退をうまく表している。勝てる要素があっただけに、悔しさは残ったが、悪かったわけでもない。リーガ・エスパニョーラでは首位を独走しつつあるバルサだが、これからかつての"攻め合って相手をノックアウトできる強さ"を取り戻せるか。

 一方、勝ち上がったマンチェスター・ユナイテッドは、ELのタイトルを狙うだけの戦力は抱えている。B・フェルナンデスは魔法を使えるし、ラッシュフォードは別格だ。

 もちろんライバルは多い。グループステージでマンチェスター・ユナイテッドを下し、1位でベスト16に勝ち上がっていたレアル・ソシエダは、その筆頭だろう。久保建英を擁し、そのコンビネーションプレーは欧州屈指だ。堂安律のフライブルク、冨安健洋のアーセナルも実力は十分だろう。伏兵としては、セルヒオ・カナレスやナビル・フェキルなどトリッキーな名手を擁し、グループステージを無敗で勝ち上がったベティスの名を挙げたい。

 24日、スイスでラウンド16の組み合わせ抽選会が行なわれる。

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著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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